なつもん！20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局は神ゲーか？クソゲーか？感想・レビュー【Switch】

なつもん！とは

『なつもん！ 20世紀の夏休み』は、スパイク・チュンソフトよりNintendo Switch向けに2023年7月に初リリースされた、オープンワールド型の夏休みアドベンチャーゲームです。
本作は“20世紀末の夏”という時代設定を背景に、サーカス団の団長の息子・サトルが、地方の町「よもぎ町」で過ごす一ヶ月間を描いています。
昆虫採集や魚釣り、山登り、地元の人とのふれあいといった、懐かしい夏休みの体験を詰め込んだ、ノスタルジーあふれる自由なゲームプレイが特徴です。

ゲームの世界観と目的

『なつもん！』の舞台である「よもぎ町」は、海と山に囲まれた田舎町で、ロード時間なしでどこへでも行けるシームレスなマップ設計が高く評価されています。
本作の最大の魅力は、プレイヤーの行動に制限がほとんどなく、時間内で好きなように遊べる点にあります。
毎日の行動はプレイヤー次第。魚を釣って過ごしてもよし、住民と仲良くなってイベントを進めてもよし、町を探検して秘密の場所を見つけてもよし。
また、主人公サトルの“夏休みの成績表”によってエンディングが変化する要素もあり、やりこみ要素としても秀逸です。

本編に続く形で登場したDLC『ゆうやけの島とラジオ局』では、新たな冒険エリア「夕焼け島」やラジオ局、新キャラクター「DJ低気圧」などが追加され、物語と遊びの幅が大きく広がりました。
よもぎ町の外に広がる世界を舞台に、新たな感動がプレイヤーを待っています。

なつもん！の発売日・定価・対応機種・ジャンル・メーカー

『なつもん！ 20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局』は、スパイク・チュンソフトが手がけるNintendo Switch向けタイトルです。
本作は、2025年夏に向けて発売される完全版オールインワンパッケージであり、本編に加えて追加DLC「ゆうやけの島とラジオ局」も含まれた構成になっています。
以下では、正式な発売日や価格情報、ジャンルなどを表形式で整理してお伝えします。

発売日と対応機種

発売日	2025年7月10日（木）
対応機種	Nintendo Switch
ジャンル	夏休みアドベンチャー / オープンワールド探索
プレイ人数	1人

価格と販売形態

商品構成	税込価格	備考
なつもん！＋DLCセット（パッケージ版）	3,850円	初回限定特典あり
DLC単体（ゆうやけの島とラジオ局）	1,980円	本編が必要
DLカード版（DLC）	2,350円	店舗限定販売

定価ベースでも3,850円というリーズナブルな価格設定で、DLC込みのオールインパッケージは、初めてプレイする人にとってもおすすめです。
ダウンロード版とパッケージ版は共に販売されており、ニンテンドーeショップまたは各通販サイトから購入可能です。

なつもん！の良い点

『なつもん！ 20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局』には、多くのプレイヤーから高評価を受けている魅力的な特徴がいくつも存在します。
夏休みのノスタルジーを体験できる自由な探索、愛らしいキャラクターたち、心温まるストーリー展開など、単なる子供向けゲームに留まらない完成度の高さがあります。
ここでは、代表的な「良い点」を二つの視点から詳しく見ていきます。

シームレスな探索体験

本作の最大の魅力は、ロード画面のないシームレスな探索型マップです。
プレイヤーは、海と山に囲まれた「よもぎ町」を自由に歩き回ることができ、リアルタイムに変化する自然環境や町の住民とのふれあいを体感できます。
特に評価されている点は以下の通りです。

• 町全体がオープンワールド設計：建物内外の移動やマップ間移動にロードなし。
• 時間と天気による景観変化：夕焼けや雨の日の風景がリアル。
• 各地に散らばる“隠し要素”：隠れた洞窟、秘密の昆虫ポイントなど。

DLC「ゆうやけの島とラジオ局」では、新マップ「夕焼け島」が追加され、地形の変化や隠し通路探索といったさらなる冒険要素が強化されました。
このように、移動・探索の面白さがゲームの中心であり、プレイヤーの好奇心を刺激し続けます。

ノスタルジックな演出と自由度

『なつもん！』は、昭和〜平成初期を思わせる“どこか懐かしい”世界観の再現にも力を入れており、大人のプレイヤーからも高い評価を得ています。
演出やBGM、キャラの会話に至るまで、時代を感じさせる細かなディティールが詰まっています。

• BGMがレトロ：アコースティックギターや口笛調の曲が心地よい。
• 会話・台詞がリアル：方言や当時風の語り口が丁寧に作られている。
• イベントの自由参加：夏祭りや魚釣り大会など、進行強制なし。
• 選択肢で展開が変化：成績表に応じてEDが変わるマルチエンド方式。

DLC追加によって、新キャラ「DJ低気圧」や「トビヤマさん」などが登場し、さらに濃密な人間関係やユニークなイベントが増加。
自由度と物語性の両立が、シリーズ初体験のユーザーにも訴求力を持つポイントです。

なつもん！の悪い点

多くの魅力を持つ『なつもん！ 20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局』ですが、すべてが完璧というわけではありません。
本作には、ユーザーから指摘されているいくつかの改善点や不満点も存在します。
以下では、プレイ体験を損ねかねない主なネガティブポイントを2つの観点から掘り下げていきます。

ボリューム不足に感じる部分

本編・DLCともに「やりたいことがたくさんある」と見せかけて、実際には反復的な作業や自由すぎる設計が原因で、“飽きやすい”という声が一部のユーザーから上がっています。
とくに以下の点が指摘されています。

• イベント数が限定的：毎日できることが似通っている。
• 探索に明確なゴールがない：目的が薄れやすく、作業感が強まる。
• NPCの台詞が繰り返し多い：日数経過に応じた変化が乏しい。

また、DLCの「夕焼け島」はエリア自体の雰囲気は魅力的ですが、ボリューム自体はそこまで多くなく、“価格に対して物足りない”と感じるユーザーも一部存在します。

ロード時間やUIの改善点

本作は「ロード画面がない」ことをセールスポイントとしていますが、メニュー画面やアイテム操作といったUIのレスポンスには課題が残っています。
また、探索や採集時においても、以下のようなストレスを感じるケースが報告されています。

• バックパックの操作性が煩雑：アイテム整理や切り替えがしづらい。
• 地図の表示が不親切：目的地の表示がない、視認性が悪い。
• ボタン操作の割り当てが独特：慣れるまで誤操作が頻発。

これらの点は、アップデートによる改善が期待されるポイントでもあります。特に初見プレイヤーにとっては、最初の操作に戸惑いやすいため、改善が望まれます。

なつもん！によくある質問と回答

『なつもん！ 20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局』に関して、プレイヤーからよく寄せられる質問をピックアップし、それぞれの疑問に丁寧にお答えします。
初めてプレイする方やDLC導入を検討している方にとって、有益な情報となるでしょう。

DLCの導入方法は？

DLC『ゆうやけの島とラジオ局』は、単体での購入（追加ダウンロードコンテンツ）と、本編とセットになったオールインパッケージの2種類があります。

• 本編をすでに持っている方：ニンテンドーeショップで「DLCのみ（1,980円）」を購入し、ゲーム内の「浜辺の船着場」から夕焼け島に移動可能になります。
• これから購入する方：「+ゆうやけの島とラジオ局」セット版（3,850円）を購入すれば、インストール後すぐに新エリアをプレイ可能です。
• DLカード版（店舗限定）：物理カードをeショップで登録することでDLCが適用されます。

DLC導入後は、ゲーム内の特定キャラとの会話でイベントが開始されます。セーブデータは共通なので、本編とDLCを行き来しながら進行可能です。

セーブデータは引き継げる？

はい、既存のセーブデータはDLC導入後もそのまま使用可能です。
本編をある程度進めている状態でも、DLC要素（夕焼け島や新キャライベント）は段階的にアンロックされます。

• DLC導入＝強制的な再スタートにはなりません。
• 本編をクリアしていなくてもDLCプレイ可能です。
• セーブデータは複数スロットに保存可能なので、分岐検証や別ルート試行も安心。

なお、Nintendo Switchの「セーブデータお預かり」機能（クラウドセーブ）にも対応しており、万が一のトラブルにも備えられます。

なつもん！を最大限楽しむための設定・環境・周辺機器

『なつもん！ 20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局』を存分に楽しむためには、ゲームプレイ環境の最適化が非常に重要です。
Switch本体の設定や、快適なプレイをサポートする周辺機器を工夫することで、より深く世界観に没入できる体験が可能になります。
ここでは、プレイスタイルに応じたおすすめの設定やデバイスをご紹介します。

おすすめのプレイ環境

『なつもん！』は、自然音やBGMが特徴的な作品のため、音響環境の整備が特におすすめです。

• ヘッドホン推奨：虫の声や波の音など、環境音が没入感を高めてくれる。
• 夜間プレイは音量をやや高めに：細かい効果音まで楽しめる。
• 部屋を暗めに調整：夕焼け島など、光と影の演出が映える。

また、長時間のプレイに備えて、Switch本体の明るさやスリープ設定をカスタマイズしておくと、快適に遊び続けられます。

携帯モード vs テレビモード

プレイスタイルは人それぞれですが、以下のように使用モードによって体感が大きく変わります。

モード	特徴	おすすめプレイヤー層
携帯モード	ベッドや外出先で手軽にプレイ。操作レスポンスが軽快。	通勤・通学中、夜間プレイ派
テレビモード	大画面で景色やイベント演出が映える。家族・子供とも共有可能。	じっくりプレイ派、親子プレイヤー

おすすめ周辺機器

より快適に遊ぶために、以下の周辺機器を活用すると便利です。

• Proコントローラー：操作性が大幅に向上。探索中の誤操作が減る。
• 冷却スタンド：夏季に本体温度が上がるのを防止。安定したプレイに。
• 128GB以上のSDカード：DLC含むデータ保存にも余裕。ロードもやや短縮。
• ポータブルバッテリー：携帯モード時の長時間プレイに必須。

これらを組み合わせることで、まるで“本当に20世紀の田舎町にいるかのような体験”をさらに深めることができるでしょう。

なつもん！好きは要チェック！関連作品＆おすすめ神ゲー一覧

『なつもん！』に惹かれたプレイヤーには、同じようなテーマ・世界観を持つ名作ゲームにもぜひ触れていただきたいです。
ここでは、「ノスタルジー」「田舎町」「自由な夏休み」をキーワードにした、おすすめの関連作品と神ゲーを紹介します。

ぼくのなつやすみシリーズ

『なつもん！』の精神的前身とも言えるのが、ミレニアムキッチン開発の『ぼくのなつやすみ』シリーズです。
PS1からPSPまで展開された同シリーズは、「夏休みに田舎で過ごす少年」というコンセプトが共通しています。

• ぼくのなつやすみ（PS1）：原点にして金字塔。

• ぼくのなつやすみ2（PS2）：海辺の町が舞台。自由度アップ。

• ぼくのなつやすみ4（PSP）：シリーズ最新作（2009年）で、令和の今も復活が望まれる名作。

なお、『なつもん！』のディレクター・綾部和氏は『ぼくなつ』の開発にも携わっていた人物であり、共通する空気感や設計思想が色濃く受け継がれています。

牧場物語、あつまれ どうぶつの森、ひぐらし系

「なつもん！」にハマった人には、以下のジャンル横断系タイトルもおすすめです。

• 牧場物語シリーズ：季節の移り変わり、町の住人との交流、スローライフが魅力。

• あつまれ どうぶつの森：DIY要素と季節イベント、昆虫採集などが共通。

• ひぐらしのなく頃に：田舎町の夏、少年少女、時間軸…違った切り口で共通点が多い。

これらの作品も、『なつもん！』と同様に日常の中にある非日常を丁寧に描いており、遊ぶことで独特の“郷愁”が感じられる点が共通しています。
もし『なつもん！』が心に刺さったなら、ぜひ一度これらの作品も手に取ってみてください。

なつもん！とドラゴンクエストIII HD-2Dリメイクを比較！どっちを買うべき？

2025年夏、話題を集めている2大タイトルが『なつもん！ 20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局』と、『ドラゴンクエストIII HD-2Dリメイク』です。

ジャンルは異なりますが、どちらも懐かしさや名作の系譜を継ぐ作品として注目されています。
ここでは、それぞれの特徴を比較し、購入を迷っている方の参考になるよう整理してみましょう。

ジャンル・プレイスタイルの違い

項目	なつもん！	DQIII HD-2D
ジャンル	夏休みアドベンチャー / 自由探索型	クラシックRPG / コマンド式バトル
ストーリー	田舎町での少年の成長と冒険	勇者が魔王を倒す王道ファンタジー
プレイ時間	約15〜30時間（DLC含む）	約30〜50時間（やりこみ次第）
対象年齢	全年齢、ノスタルジー重視	RPGファン、原作ファン向け

『なつもん！』は“夏休み”という特別な時間を自分のペースで楽しむことに重点が置かれている一方、
『ドラゴンクエストIII』は戦闘や育成、冒険の達成感を求めるユーザー向けです。

どちらを買うべきか？

• ノスタルジーや日常の冒険、癒やしを求める人には『なつもん！』が最適。
• 戦略性のあるRPGや名作のリメイクを楽しみたい人には『DQIII HD-2D』がぴったり。
• 短時間プレイ派・家族で楽しみたい人は『なつもん！』を選ぶと満足度が高い。
• 長時間じっくりプレイする人・シリーズファンなら『DQIII』がやりがいあり。

どちらも異なる魅力を持っているため、「なつもん！で夏を満喫 → 秋にDQIIIで冒険」という流れもおすすめです！

なつもん！SNSの反応まとめ（期待と不安）

『なつもん！ 20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局』に対するユーザーの反応は、SNSを中心に多岐にわたっています。
ここではTwitter（X）やReddit、レビューコメントなどから、注目すべき「期待」と「不安」の声を集約しました。
実際に遊んだユーザーや発売前から注目していた人々のリアルな声をもとに、評価の傾向を分析していきます。

期待の声

多くのユーザーが本作のノスタルジックな雰囲気とオープンワールド探索に期待を寄せています。

• 「まるで“ぼくなつ”の正統進化版。夏の空気感が完璧すぎる」
• 「夕焼け島の追加要素、想像以上にワクワクする…！これは買い確定」
• 「ラジオ局のイベント演出が面白い。DJ低気圧って名前センス良すぎ」

また、子どもと一緒にプレイしたい親世代や、スローライフゲームが好きな大人からも好評を得ています。
「夜の虫の声が癒やされる」「散歩するだけで楽しい」など、まったり系ゲーマーとの相性も抜群です。

不安・懸念の声

一方で、以下のような懸念点も挙がっています。

• 「DLCがやや短い。ボリューム不足に感じるのが残念」
• 「カメラ酔いした…設定で改善できるけど、初期状態が少しきつい」
• 「もう少しイベントがあればなぁ。毎日がちょっと単調」

特にボリュームやテンポ感を重視するユーザーからは、「もっとたくさん遊びたい」という期待ゆえの不満が寄せられています。
また、ゲーム内の日数制限があるため、自由度がある反面、焦りを感じるという声も一部存在します。

全体としては、“雰囲気ゲー”としての評価が高く、やや人を選ぶタイトルであるといえるでしょう。
雰囲気を楽しめるタイプのプレイヤーには“神ゲー”、ボリュームや攻略性を求めるプレイヤーには“惜しい名作”といった印象です。

なつもん！は神ゲーかクソゲーか？（結論）

『なつもん！ 20世紀の夏休み + ゆうやけの島とラジオ局』は、ノスタルジックな演出と自由度の高い探索要素を中心に、多くの魅力を持つ作品です。
しかし一方で、ボリューム感やUI面の粗さがネックとなっている点も否めません。
では、実際のところ“神ゲー”なのか、“クソゲー”なのか——以下の5つの観点から評価し、総合スコアを出してみましょう。

5つの評価パラメーターと採点

評価項目	点数（20点満点）	評価ポイント
ゲーム性	16点	自由探索と成績表システムが新鮮だが、目的性に欠ける部分あり
グラフィック	18点	夕焼けの美しさや田舎風景の再現度は非常に高い
ボリューム	14点	DLC含めても短めで、繰り返し要素に頼る部分がある
ユーザビリティ	13点	UIや操作性にややクセあり。初見では戸惑う
音楽・演出	19点	BGMや環境音が心地よく、世界観をしっかり支えている
総合点	80点 / 100点	「人を選ぶが、心に残る神ゲー寄り作品」

以上の評価から、『なつもん！』は「神ゲー寄りの良作」と位置づけられます。
万人受けするとは言えませんが、世界観やノスタルジーを楽しみたい人には間違いなく刺さる一本です。
ただし、プレイスタイルによって評価が分かれるため、「雰囲気ゲーが好きかどうか」が判断の分かれ目となるでしょう。